2015年4月23日木曜日

拾八煎目 中国茶の基本的な楽しみ方

中国茶の基本的な楽しみ方

1 茶壺(蓋碗)にお湯をいれ、そのお湯を茶海へ、茶杯、間香杯順番に入れ替えて、すべての茶器を、お湯で温めます。
そして、お湯は捨て、茶壺に茶葉を入れます。

2 茶壺に、沸騰したお湯を入れ、蓋をしてから、茶壺にお湯をかけます。これは、茶壺を外側から温めて、蒸らすためです。
茶壺にお湯をかけることで、お茶の味と香りを出すことを早めます。

3 お茶は、それぞれの種類で、蒸らす時間が違います。
青茶だと、約1分ぐらいです。
お茶を、おいしく飲むための究極の茶器、茶海を使います。茶海に茶こしをのせ、茶壺からお茶を入れて、お茶の味、香り、濃度を均等にします。
ここで、最後の一滴まで、茶海に出しきります。
お茶は、最後の一滴に、お茶の味と香りが凝縮されています。

4 香りを楽しむための聞香杯があれば、茶海からお茶を入れて、なければ、茶杯に入れます。
つぎに、聞香杯の上に茶杯をかぶせて、じょうずにひっくり返して、茶杯にお茶を移し、聞香杯で、お茶の香りを楽しんでください。
そして、
茶杯のお茶を飲んで味わい、中国茶の美味しさ、飲む楽しさ、飲んだときの幸福感、ゆとりとやすらぎのひとときを感じてください!!

5 洗茶のおすすめ
熟成させたプーアル茶や中国茶は、茶葉の汚れ取り、アク取りのために、1回目の茶湯は、捨ててください。1回の茶湯を捨てることを、洗茶(せんちゃ)といいます。
洗茶することで、お茶のまろやかな風味を引き出すことができます。
台湾産のお茶は、洗茶の必要がありませんので、一煎目から飲めます。


1 必要な茶器

お水と茶葉 : これないと、飲めません!!

ヤカン、または、電気ポット : お湯を沸かします。

茶こし : 茶壺・蓋碗から、お茶を注ぐときに、流れてしまう茶葉を受けます。

茶盤、または、茶舟 : 茶壺にかけたお湯、洗茶した茶湯をいれます。なければ、大きめの深めのどんぶりを用意します。

茶壺、または、蓋碗 : 茶葉を入れて、お茶を作ります。日本の急須です。

茶海 : 茶壺、蓋椀のお茶を茶海に移すことにより、お茶の味、香り、濃度を均等にします。茶壺、蓋椀のお茶を移しかえるピッチャーです。

茶杯 : お茶を飲む、茶碗です。

聞香杯 : お茶の香りを楽しむため茶杯です。

中国茶の楽しみ方は、難しくありません。
とりあえず、中国茶をいれて、楽しんで、おいしい中国茶を飲んでみてください。

中国茶器は、あったほうがいいのですが、はじめはなくても、いまある急須・湯呑・茶こし・お椀・ピッチャーでも、十分に楽しめます。
そのうちに、だんだんと、もっと、もっと、中国茶を飲むことが楽しくなり、きっと、気にいった中国茶器がほしくなり、集めることになると思います。

こんなとき、あんなとき、こわかったとき、ヒマなとき、あ~あっ!!
お茶が飲みたい、東方美人茶、蜜香紅茶、金萱茶(きんせんちゃ)、祁門紅茶(キーマン紅茶)が飲みたい!!




茶壺 子どもの透かし彫り

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