2015年4月6日月曜日

拾参煎目 使って楽しい、茶盤と茶舟のおはなし

茶盤と茶舟のおはなしをしますね!!

茶盤と茶船は、中国茶を楽しむうえで、必ず持っていなくてはいけない茶器ではありません。
でも、あると便利で、使って楽しい茶器です。
茶盤・茶舟は、茶壷・蓋碗・聞香杯・茶杯・茶海を温めるためにお湯をかけますが、そのときにかけたお湯を受けるものです。 
中国茶は、お茶の香りを重要視します。
香りをより引き出すため、使う前に、茶壺や茶杯などを温めることが大切です。
お茶屋さんなどで使う大きな茶盤は、ビニールチューブで、茶盤の外に流し、流したお湯をバケツで受けるものもあります。 
茶舟は、深い皿の水孟と呼ばれる、磁器・陶器で作られたものもあります。

中に、お湯をためておけるものを茶盤、お椀の形をしたものが茶船です。
茶船は、ご家庭にある、大きめのお椀でも、大丈夫ですよ。
お茶専用の大きめのお椀でも代用できますが、やっぱり、茶盤や茶舟があると、便利で、そして、お茶を飲むことが、より楽しくなりますよ。

中国茶は、お湯をたくさん、たくさん使います。
茶壺へ茶葉を入れる前に、茶壺などを温めるため、茶壺からあふれるまでお湯を入れ、茶壺に蓋をして、お湯をこぼします。
そして、茶壺に入れたお湯を、茶海、間香杯、茶杯にお湯を移し、それぞれを温めます。
その移し終えたお湯を、茶盤の中に流します。
茶盤の上から、茶壺、茶海、間香杯、茶杯などの茶器に、お湯をたくさんかけるのが、おいしいお茶を飲むためのおまじないです!!!
そして、もうひとつのおまじないは、茶壺の中に茶葉を入れ、お湯を入れて、もったいないけど、一煎目の茶水を捨てることです。

  1. プーアル茶は、絶対に洗茶してくださいね!!

この洗茶をすると、おいしい、おいしいお茶になりますよ。
でも、洗茶しなくてもいいお茶もありますよ!

茶盤・茶舟は、お客さまが来たとき、休日など、お茶を楽しむときに、まるでお茶屋さんにいるような雰囲気になり、お茶を入れる人が、お客さまをおもてなしをする、お茶屋の旦那さん、奥様になったような気分になり、雰囲気を盛り上げてくれます。
また、茶壺、茶海、間香杯、茶杯などの茶器を、茶盤の上にのせておくと、インテリアにもなり、収納、そして、持ち運びにも便利です。

竹や木でできた茶盤は、乾燥すると割れることがあります。
これは、木製品の宿命です。
もしも、割れたり、ヒビが入ったときは、水がもれる部分、割れた部分を、木工用のボンドで補修してください。
茶盤を使い終わったあとは、乾いた布でよくふき、しばらく使わないときは、時々、霧吹きで水をかけてあげてください。
こうすることで、冬場などに乾燥せず、ひび割れができません。

おいしい中国茶を、もっと、もっとおいしく飲みたい、本格的な工夫茶を楽しみたい、中国茶の味を引き立たせたい、茶壺を養壺(ヤンフー)したい、こんなおもいがあるならば、茶盤・茶舟は、必要でしょうね。
はじめは、ひとりでお茶を飲むため、または、家族でお茶を飲むのに便利な、すこし小さめで、取り扱いがしやすい、竹でできた茶盤をお勧めします。

養壺(ヤンフー)は、茶壺だけではありません。
茶盤・茶舟も、大切に使えば、やがてお茶の色が染みこみ、素敵な色になり、あなただけの、宇宙で一つしかない茶盤・茶舟になります。
茶盤・茶舟を使わないときは、お部屋のインテリアにもなります。
茶盤・茶舟は、大切にしてお使いになれば、一生ものです。
お気に入りの茶盤・茶舟をお持ちのなって、
養壺(ヤンフーを楽しんでみてください!!

最後に、茶玩についておはなしをしますね!
茶玩は、茶盤の上に置くマスコットです。
紫砂で作られるものが多く、お茶の成分や香りを吸う性質があるため、養壺(ヤンフー)を楽しむことができます。
お茶をかけたて、大切に養壺(ヤンフー)された茶玩は、素敵な色になります。
茶玩は、お茶やお湯をかけると、色が変わるもの、水が出るものなどがあり、置物のような大きなものもあります。
あまり日本では見かけませんが、中国・台湾のお茶屋さんには、茶盤の上には、茶玩が置かれています。

こんなとき、あんなとき、こわかったとき、ヒマなとき、あ~あっ!!


お茶が飲みたい、東方美人茶、蜜香紅茶、金萱茶(きんせんちゃ)、祁門紅茶(キーマン紅茶)が飲みたい!!

《教訓》
幸せを循環させ、一度できた縁は、絶対に大事にする!
やると決めたら、腹も据わる!
根性あれば、何でもできる!



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